USCPA取得後のキャリア5選【海外勤務できない?】

たぬき

USCPAがアメリカの公認会計士資格ってのは聞いたことがあるけど、実際USCPAを取得したあとのキャリアプランってどうなのかな?どんな業界で約立つんだろう?


tanuki

USCPAを取得するには時間もお金もかかる自己投資なので、USCPA取得後のキャリアについて気になりますよね。
USCPAを目指すのであれば、キャリアアップしたいと思うのは当然です。


今回はこんな悩みを解決する情報をまとめました。

本記事の内容
  • USCPA取得後のキャリア5選を紹介
  • USCPAのメリットについて解説
  • USCPAは本当に使えるのか?を解説
たぬきの経歴
アメリカの大学卒業後、USCPA試験を合格
シンガポールの中堅監査法人に就職
シンガポールの別会社に転職し、現在は経理サービスを中心としたバックオフィス業務を提供
tanuki

私はUSCPAを取得して以来、シンガポールで会計に関わる仕事をしています。
USCPAのおかげで、今のキャリアにつながっているのは間違いないと思います。

USCPA取得後のキャリア5選

USCPA取得後のキャリア5選
さっそくですが、下のチャートはUSCPA予備校のアビタスから参照したものです。

「USCPA取得後に、どんなキャリアを選択した人がいるのか?」が分かるデータになっています。

実際にリサーチした情報と私の経験をもとに、USCPA取得後のキャリアについて以下5つにまとめました。

USCPA取得後のキャリア5選
  • 監査法人
  • 税理士法人
  • ファイナンシャルアドバイザリー・コンサルティングファーム
  • 外資系・グローバル企業の経理・財務部門
  • 海外勤務

監査法人

USCPAを取得したあとのキャリアとして、監査法人があります。監査法人へのキャリアは、もっとも多くのUSCPA受験者が考える選択肢だと思います。

監査法人の具体例としては、

  • PwCあらた有限責任監査法人
  • EY新日本有限責任監査法人
  • 有限責任あずさ監査法人
  • 有限責任監査法人トーマツ
「監査法人って実際どんな業務をするの?」といいますと、

  • 会計監査:独立した第三者の立場から、企業が作る財務諸表が適正かどうかをチェック。つまり、売上、費用、資産などの数字がきちんとルールに沿って記録されているのかを確認。
  • 内部監査:企業の内部統制の有効性・効率性を評価。つまり、企業が行う購買、販売、財務などの業務のコントロールが上手にできているかどうかのチェック。
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クライアントのビジネスを理解し、時代の変化をとらえ、リスクを適切に評価できる会計のプロとして働けることが監査法人へのキャリアの魅力です。

税理士法人

税理業務は会計士が行う仕事として有名なので、USCPA取得後のキャリアとして税理士法人も候補に挙がると思います。

税理士法人の具体例としては、

  • PwC税理士法人
  • EY税理士法人
  • KPMG税理士法人
  • デロイト トーマツ税理士法人
「税理士法人って実際どんな業務をするの?」といいますと、

  • 税務申告:法人や個人の税務申告書を作成し、税務署に提出。
  • 税務アドバイザリー:納税額の計算や節税効果などの税金に関するアドバイスを提供。
クライアントがグローバル企業である場合、移転価格税制に関するアドバイスなどもクライアントから求められます。
(※移転価格税制とは、海外の関連企業との取引で生じた所得を海外へ移すことを防止する税制のことです。)

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消費税のように私たちの生活の身近にある税金、所得税や法人税のように計算が複雑で高度な専門知識が必要な税金など、多種多様な税金のプロとして働けるのが税理士法人へのキャリアの魅力です。

ファイナンシャルアドバイザリー・コンサルティングファーム(FA・コンサルファーム)

USCPAを取得後、財務アドバイザーやコンサルタントとしてFA・コンサルファームへのキャリアにつなげるケースも多いです。

上で紹介した他の業界に比べると、こちらはクライアントと直に接する機会が多いので、会計スキルに加えてソフトスキル(例:コミュニケーション能力)も重要視されます。

代表的なFA・コンサルファームとしては、Big4系(KPMG、EY、デロイト、PwC)のグループ会社が挙げられます。

FA・コンサルファームが行う業務内容は幅広いです。代表的な例としては、

  • M&A(Merger & Acquisition):企業の合併買収のサポート業務です。複数の会社が1つになったり(合併)、他の会社を買う(買収)一連のアドバイスと契約成立までをサポートする業務になります。
  • デューデリジェンス:買収対象の財務分析をし、レポートを作成して、クライアントに報告する業務です。M&A業務の一部になることもある業務になります。
  • バリュエーション:企業やビジネスの価値算定を行う業務です。こちらもM&A業務の一部になることもあり、算定した価値をもとに企業やビジネスの買収価格をクライアントが決めるサポートになります。
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M&Aでは、極めて大きな金額が動くスケールの大きな案件に関わることがあります。
社会を大きく変えるかもしれない案件に携われる可能性があることは、FA・コンサルファームへのキャリアの魅力です。

外資系・グローバル企業の経理・財務部門

USCPAを取得して外資系・グローバル企業へ就職するという方も多いです。

外資系・グローバル企業へのキャリア例としては、

  • CFO(最高財務責任者)
  • 経理・財務マネージャー

具体的な業務としては、

  • 海外にある関連会社の財務や予算を管理・チェック。
  • 日本・海外を含むグループ全体の数字をまとめ、本社や各部門へのタイムリーに報告。
  • 経理・財務部門のチームマネジメント。
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USCPAを取得して、外資系・グローバル企業へのキャリアを進める場合、ある程度の経理経験があれば、マネージャー以上のポジションが狙うことができます。
また、外資系・グローバル企業のポジションは給料が高いところが多いので、大幅な給料アップを望めるのは魅力的です。

日本以外の選択肢もある【海外勤務】

日本以外の選択肢もある【海外勤務】
USCPAの取得とは、あなたの会計スキルと英語力の証明になります。

なので、USCPA取得後のキャリアとして、海外での就職の大いに可能です。

労働ビザの取得など日本での就職に比べて、海外での就職にはやることは増えますが、海外で働くことは語学力の向上だけでなく、人生の経験値アップにもつながります。

USCPAで海外勤務【私の場合】

実際に、私はUSCPAを取得後、シンガポールの現地監査法人に就職しました。監査法人から転職しましたが、現在もシンガポールに住んでいます。

「私はアメリカの大学を卒業しているので、日本にいる人と比べると英語力がそもそも違うのでは?」という疑問もあるかもしれません。

ですが、私はそんなに喋りは上手いほうではなく、面接のときは緊張しまくってました。

そして実際初めてシンガポールで監査法人に就職したときに思ったのは、「勢いが大事だな」ということでした。

シンガポールの英語は発音にクセがあるけど、使っている英語は簡単なものばかりです。ちゃんと聞こうと努力すれば、聞きとれます。

つまり、「最低限の英語力は必須ですが、ネイティブ並みのレベルは必要ありません。とにかく自分が会社に貢献できるものをアピールしまくることが大事」ということです。

どこにでも書いてあるようなシンプルな結論ですが、これが私が実際にシンガポールで就職して感じたことでした。

USCPAでシンガポールの監査法人に就職できた理由、メリット・デメリットについては以下の記事で詳しくまとめていますので、よかったらご覧ください。
>>【米国公認会計士がシンガポールで就職した件】

キャリアに対するUSCPAのメリット

キャリアに対するUSCPAのメリット

USCPAを取得する大きなメリットは以下の3つになります。

  1. 「会計力+英語力」の証明
  2. 国際的な会計知識の証明
  3. 他国でも会計士業務が可能

①「会計力+英語力」の証明

USCPAを取得しているというのは、「会計知識を持っている+英語ができる」という1つの資格で2つの能力を証明していることになります。

会計の知識はもちろんですが、USCPAは英語で試験が行われるため、英語力も同時に証明できるのは大きなメリットです。

②国際的な会計知識の証明

多くの企業がグローバルに展開しています。それに伴い、日本の会計基準だけでなく、国際的な会計基準の理解が会計業務で必要です。

USCPAはアメリカの会計資格なので、USCPAを取得することで「国際的な会計基準を理解できますよ」というあなたの能力の証明になります。

③他国でも会計士業務が可能

AICPA(米国公認会計士協会)は2004年以降、他国との相互承認制度を立ち上げ、お互いの国の会計士が現地で活躍できるようにしてきました。

つまり、USCPAを取得することで、アメリカ以外の国でも会計士業務が可能ということです。

現在AICPAは、以下の国々の会計士協会と相互承認制度を行っています。

  • 南アフリカ
  • オーストラリア
  • ニュージーランド
  • カナダ
  • 香港
  • アイルランド
  • メキシコ
  • スコットランド

参照:National Association of State Boards of Accountancy

アメリカだけでなく、上記の国でも活躍できるチャンスがあるのはUSCPAのメリットになります。

監査法人で働く場合には、監査報告書にサインをするパートナー以外は会計士ライセンスを持っていなくてもスタッフとして働くことは可能です。

USCPAって本当に使えるのか?

「USCPAは使えない」という声をネット上でちらほら見かけます。

このUSCPAが使えない問題は、私がUSCPAを受験した2012年でも言われていました。

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2013年から海外で働いている私の感想は、「USCPAを取得したからこそ海外で仕事ができている」という感じです。


グローバル化が進み、Amazon、Google、Appleなどの有名な海外企業も日本に進出しています。

歴史をみる限り、さらにグローバル化していくのは変わらない、むしろ加速していくのは言うまでもないでしょう。

なので、今後もよりグローバルに対応できる能力が求められる時代に使える資格としてUSCPAは有用だと思います。

もちろん、「日本国内だけでビジネスを行います。海外には進出する必要はないです。」という企業であれば、あなたがUSCPAを取得しても使えない可能性が大きいです。

ですが、「高齢化が進み、日本人の数が減る」とデータがでている以上、単純に日本国内だけでビジネスができなくなれば、海外を相手にビジネスを展開せざるをえません。

つまり、USCPAが使えるかどうかは「あなたがこれからどこに向かうのか」にもよりますが、世界のグローバル化の流れをみる限りでも、USCPAが使える可能性は大いにあります。

まとめ:USCPAがキャリアアップに使える可能性は大きい

まとめ:USCPAがキャリアアップに使える可能性は大きい
本記事のまとめ
  • USCPA取得後のキャリアには、「監査法人、税理士法人、FA・コンサルファーム、外資系・グローバル企業の経理・財務部門、海外就職」の5つがある。
  • キャリアに対するUSCPAの3つのメリットは、①会計力+英語力の証明ができる②国際的な会計知識の証明ができる③他国でも会計士業務が可能。
  • USCPAはグローバルな場所でこそ真価を発揮できる。
USCPAの取得を検討しているのであれば、予備校を上手に利用するのがベストです。

なぜなら、予備校というのはフレッシュな情報が大切ですので、常にアンテナを張って最新の情報を収集しています。

USCPAのコースを提供している大手の予備校にはアビタス、TAC、大原、プロアクティブがありますが、中でもアビタスがオススメです。

アビタスをオススメする大きな理由として、

  • 多数の合格者を出したという実績を公開している。
  • 忙しい社会人でも合格できるように設計された学習プログラム。
  • 会計・ビジネスの単位取得が必要であればあるほど、お得な料金設定がされている。
アビタスに関しては、以下の記事で詳しくまとめていますので、ぜひご覧ください。
>>【USCPA予備校アビタスのまとめ】