

ストレングスファインダーを受けてみたけど、イマイチ結果をどう活用したらいいのか分からないなぁ…具体的に仕事や人間関係とかにも活かせるものなのかな?
この疑問に対して、お答えしていきます。
本記事の内容は以下の通りです。
- ストレングスファインダーの結果の活用法を解説
- 強みを仕事や人間関係に応用
自分の強みを理解することは、仕事や人間関係を含め、人生設計をするうえで役に立ちます。
実際これからは人生100年時代なので、早く自分の強みに気づいた人が、早くに強みを活かせる仕事に就ける可能性が高いです。
私のストレングスファインダーの結果を例にして解説していきますので、少しでもお役に立てればと思います。
目次
ストレングスファインダーの結果の活用法を解説

まずはじめに、軽くストレングスファインダーについて説明します。
診断は、以下の「ストレングスファインダー2.0」の本を購入し、その中にあるアクセスコードをGALLUPのウェブサイトに入力して始めます。
質問数は約180個あり、診断にかかる時間は全体で35分ほどになります。
※中古の本だと、アクセスコードが使われている可能性があります。その場合は診断ができないので、新品を購入したほうがいいです。
資質は全部で34個あり、1位から34位まで順に表示されます。
34の資質は4つのカテゴリに分類されます。
- 人間関係構築力:人とつながりたい、関係性を築きたい
- 影響力:人に影響を与えたい、人を動かしたい
- 実行力:何かを実行したい、完遂したい
- 戦略的思考力:考えたい、頭脳活動をしたい
私の結果を例に解説していきます。以下が私の診断結果です。
()の中は、カテゴリを示しています。
トップ5(上位5つ) | ボトム5(下位5つ) |
---|---|
1.内省(戦略) | 34.個別化(人間関係) |
2.親密性(人間関係) | 33.未来志向(戦略) |
3.公平性(実行) | 32.着想(戦略) |
4.学習欲(戦略) | 31.社交性(影響) |
5.原点志向(戦略) | 30.競争性(影響) |

強みを理解する
強みを理解することは、あなたの武器を再認識することになり、人生を切り拓く手助けになります。
理由は、得意なことに集中することは楽しいですし、人より優れている資質を発揮することで、他者に貢献できます。
そして、他者に貢献できるというのは、お金を稼ぐことにも繋がるということです。
具体的な例として、私のトップ5を見ていきます。
資質名 | 特徴 |
---|---|
1.内省(戦略) | 物事を深く考える。深く考えて、自分の腹に落とし込む。 |
2.親密性(人間関係) | 一人ひとりと深く、長い関係性を築く。 |
3.公平性(実行) | 個よりも全体の利益を優先。 |
4.学習欲(戦略) | 知らなかったことを知っている状態になっていくプロセスを楽しむ。 |
5.原点志向(戦略) | 物事のルーツを探り、何をするべきかを理解する。 |
①カテゴリを確認
私の場合は、戦略的思考力の資質が多いので、頭を使う活動が得意となります。
逆に、人間関係構築力と実行力はそれぞれ1つだけ。影響力にいたっては、0です。
ですが、強みとなるカテゴリを理解することが重要なので、上位にないカテゴリは無視して大丈夫です。
②トップ5を活かせる環境を整える
例えば、私の内省を活かすためには、一人で静かに考えることに集中できるような環境をつくる必要があります。
実際に私がやっていることとしては、
- 作業中はスマホを遠くに置く
- 部屋に一人でこもって仕事する
- 外界の騒音をシャットアウトするため、ホワイトノイズ(自然の音など)を聞く
など、なるべく考えている時の脳を邪魔しないように意識しています。
人によっては、会社に出勤する必要があったり、作業部屋がなかったりするので、これら全てはできないかもしれません。
ですが、工夫することで、ある程度自分が集中しやすい環境は作れます。
③資質同士を組み合わせて考える
引き続き、私の診断結果を例にしますが、
- 内省x学習欲x原点志向=過去の出来事をもとに、自分になり解釈するのが得意。
- 内省x学習欲x収集心(6位)=リサーチ&データ収集が得意。
- 親密性x公平性=誰にでも平等に接し、一人ひとりの関係性を大事にする。
というように、組み合わせることで強みがさらに明確になっていきます。
ちなみに、上の組み合わせは私が勝手に考えていることなので、解釈は人それぞれあります。
参考程度に留めておいて、あなた自身で組み合わせて考えてみることをオススメします。
④行動に活かす工夫
上でも言いましたが、私のトップ5は戦略的思考力に偏っているので、頭脳を使うことが得意です。
これは逆に言えば、「頭を使うのは得意だが、それをアウトプット(行動)しない」とも捉えることができます。
実際、私は行動するのが億劫で、外野から見ている思い出が多いです。
ですが、人生を能動的に生きるには、やはり「行動」が大事です。
その解決策として、私が意識していることは、
- 考えすぎることを防ぐために、考えをメモに書き出し視覚化。
- 行動のためのハードルを下げるために、やることを細分化して、まずは行動。
特に、「内省」を持つ私は、頭の中でぐるぐる色んな考えを巡らせるのは得意なのですが、行動するとなると腰が重いのは重々承知しています。
階段のすべてを見ようとするな。ただ最初の一歩を踏み出せ
マーチン・ルーサー・キング・ジュニア(キング牧師)
やはり人生において、行動することって大切です。
弱み(下位の資質)を直そうとしない
あなたの強みを最大限に発揮させるには、弱み(下位の資質)を無理に直そうとしないことが大事です。
※「弱み」と言ったら、語弊があるかもしれませんが、便宜上、下位の資質を弱みとします。
多くの場合、弱みと強みはお互い対極に位置しています。
弱みを直そうとすることで、その対極にある強みがなくなっていくイメージです。
弱みを直すことで、バランスの良いパラメータが出来上がるかもしれないません。
ですが、それはコレといった特徴がなく、必殺技のような強みがないのと同じことを意味します。
なので、大切なことは強みを最大限に発揮するために、弱み(下位の資質)を無理に直そうとしない。
直さずにおいて、思い切って無視する。
例えば、私のボトム5(下位5位)を見てみると、
資質名 | 特徴 |
---|---|
34.個別化 | 一人ひとりの個性や違いを見抜くことが得意。 |
33.未来志向 | 未来をイメージする力が強い。 |
32.着想 | アイデアをひらめく資質。 |
31.社交性 | 新しい出会いを求めて、次々と人とつながる。 |
30.競争性 | 競争や勝負事に勝ちたい。 |
これらボトム5の資質は、意識しないとできないものなので、単純に私に合っていない資質なのだと思います。
であれば、すでに強みとして出ているトップ5をフル活用するほうが、得意を武器にできます。
ちなみに、私の場合、上位にある資質と下位にある資質が面白いほど、真逆にありました。
トップ5(上位) | トップ5の対極にある資質 |
---|---|
内省 | 活発性(28位) |
親密性 | 社交性(31位) |
公平性 | 個別化(34位) |
学習欲 | 特に思いつかない |
原点志向 | 未来志向(33位) |
※学習欲だけは、反対の資質が思いつきませんでした。
日本の教育(特にテストや受験)では、得意分野を追加で勉強するよりも、苦手分野を勉強することで、総合点を上げやすくなります。
つまり、80点→100点よりも、20点→60点のほうが点数を上げやすいんですよね。
なので、苦手分野の克服に注目することが多いです。
ですが、社会に出てからは、全てを自分一人でやろうとしなくてもいいのです。
むしろ、苦手な分野は他人に頼り、自分は得意な分野で結果を出すほうが、効率も良いですし、成果を挙げやすいです。
- 戦士は腕力
- 魔法使いは攻撃魔法
- 僧侶は回復魔法
- 武闘家はすばやさ
などと、それぞれの強みがあり弱みもあるから、パーティを組んで魔王を倒すんですよね。
互いに弱点を補い合い、強みを発揮することにより、目的が達成されやすくなります。
強みを仕事や人間関係に活かす

強みと弱みを理解したら、あとはあなたの強みに合った環境(仕事や人間関係)を選ぶのみです。
あなたを環境(仕事や人間関係)に合わせようとせず、環境をあなたに合わせることで、ストレスなく自分を活かすことにつながります。
上で私の「内省」の資質を活かす環境作りでもお話しましたが、私は必ず一人で考える時間が必要な人間です。
そして一人の仕事に向いています。
現在している経理の仕事に集中するためにも、自室に一人でこもって仕事しています。
一緒に働くチームもいますが、基本メッセージでのやりとりです。電話はどうしても必要な時に使います。
また、私は大勢とのコミュニケーションよりも、一対一のコミュニケーションのほうが得意です。
おそらく、これは私の資質である「親密性」が関わっていると思います。
あまり効率は良くないかもしれないですが、一対一のコミュニケーションだと、その人に100%意識を向けることができるので、その人の人物像、悩み、好きなことなどの深い部分を理解できる可能性が高いと感じています。
あくまでも私の主観です。
私の例は、組織に所属していながらも、フリーランスのような少し変わった働き方です。
会社勤めしている人からすると、私の例を応用することが難しいかもしれませんが、やり方は人それぞれです。
例えば、就職する時に、
- あなたが人間関係やコミュニケーションが得意かどうか?
- 考えるばかりでなく、行動するほうが得意なのか?
- 競争するのが好きかどうか?
こういう質問に対して、あなたのストレングスファインダーの結果と照らし合わせて考えてみるのも一つの手段です。
大事なのは、自分の強みを活かせるように、環境を自分に合わせることです。
自分を無理に環境に合わせようとすると、疲れますよね。
それが不本意であれば特に…
まとめ
では、最後に本記事のまとめとなります。
- ストレングスファインダーの結果を活用するためには、
①強みを理解する
②強みを活かす環境を整える
③資質同士を組み合わせてみる
④弱みを理解して、徹底的に弱みを避ける - 強みを活かすためには、自分に合う環境を構築すること。
ストレングスファインダーの結果だけに固執する必要はないですが、客観的に自分を理解することで、自分自身が気づいていなかった側面を見つけることができます。
そして、強みを活かすことこそが、成果につながる早道です。
人が何かを成し遂げるのは、強みによってのみである。
P.F.ドラッカー
弱みはいくら強化しても平凡になることさえ疑わしい。
強みに集中し、卓越した成果をあげよ。
あなたの強みを知りたい場合は、以下のリンクからどうぞ。
追伸
ポジティブ心理学の第一人者であるクリストファー・ピーターソン博士とマーティン・セリグマン博士が開発した「VIA-IS」という強み診断ツールがあります。
こちらは全部で120問の質問に答えていただき、15分ほどで終了することができます。
最初は英語のサイトに飛ぶかもしれませんが、日本語を選択することもでき、しかも無料でできるので、まずはこちらで簡単にあなたの強みを診断することが可能です。
以下の記事で、私がVIA-ISを受けた経験をまとめているので、興味がある方はぜひご覧ください。
»【科学的根拠のあるVIA強みテストを解説】
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