

他人と比べて、自分には才能がないと落ち込んでしまう…
自分にも何か才能があるんだろうか?どうすれば才能を見つけることができるんだろう?
今回はこんな疑問を解決する方法についてまとめました。
本記事の内容は以下のとおりです。
- 才能がないと嘆くのは間違い
- 才能を見つける方法
- 才能の活かし方
今回は以下の本をもとに、才能を見つける方法をまとめました。
本田先生は小児発達医として、子どもの身体・知能・精神の発達を客観的に評価し、対応するサポートを日々行っています。
能力のバランスが悪く、長所が表に出にくい発達障害児の「才能の原石」を見つけるために開発したツールを大人向けに作り直したのが、今回紹介する才能を見つける方法です。
目次
才能がないと嘆くのは間違い

才能とはそもそもなんでしょう?辞書によると、以下の定義になっています。
物事を巧みに行う、生まれつきの能力。才知の動き。
Wikitionary
なぜなら、もしあなたが、仕事や人間関係で思うようにうまくいっていないのであれば、それは能力のなさが原因ではなく、たんに出すべき能力を間違えているだけだからです。
弱みのほうが目に付きやすいから、弱みにばかり焦点を当ててしまいます。
本田先生も以下のように言っています。
発達障害児はさまざまな問題を抱えていますが、それはある一部の弱い部分を見て診断をしているにすぎません。発達障害を診断された子どもも、生まれ持っての強みがたくさんあります。その強みを社会の中でどう活かしていくのかが大切なのです。
誰にでも才能はある。問題はその「原石」をどう見つけて磨くかだ
なので、弱みに焦点を当てる代わりに、強みに焦点を当てようと意識することで才能は見つかります。
才能を見つける方法【簡単:20の質問に答えるだけ】
全部で20コの質問に「はい・いいえ・どちらでもない」で答えて点数化するだけです。直感的に答えることが大事で、5~10分ほどで完了できます。
結果が出たら、以下のように、点数化したものをレーダーチャートにすると見やすいですよ。

この本では、ビジネスパーソンに必要な3つの能力として以下の3つのカテゴリーが紹介されています。
- 知的能力:勉強ができるかどうか。一番見えやすく、一番複雑な能力。
- 気質力:社会的成功へのカギとなる。社会生活を送る上で欠かせない。
- 身体能力:すべての能力の基礎。感覚力と運動能力からなる。
この3つのカテゴリーには全部で20の能力が含まれています。
- 知的能力
- 視覚的ワーキングメモリ
- 聴覚的ワーキングメモリ
- 言語操作力
- 数操作力
- 空間認知力
- 処理能力
- 気質力
- 適応力
- こだわり力
- 創造力
- 想像力
- 社会技能力
- 自己コントロール力
- 時間力
- 継続力
- 遂行機能力
- 注意力
- 身体能力
- ボディイメージ
- 視覚認知力
- 聴覚認知力
- 運動能力
今回ご紹介する能力リストには「判断力」「戦略力」「分析力」など、社会人にとって必要な能力が含まれていませんが、これらの能力は3つカテゴリーの能力が組み合わさって発揮するものなのです。
例えば、「判断力=創造力x遂行機能力x自己コントロール力」のような感じです。
このように、能力とは相互作用し、かけ合わさって力を発揮する、と本田先生は本書で説明しています。
見つけた才能の活かし方

本田式・能力バランステストの結果と活かし方【私の例】
①まずはTOP5の能力を明確化

見やすくするためにエクセルで上位5つを緑、下位5つを赤でハイライトしました。
私のTOP5の能力は以下のとおりです。
- 継続力:効率よく物事を続ける能力。
- 遂行機能力:最初から最後までの全体的な流れを組み立てる能力。
- こだわり力:マイルールに従う力。
- 時間力:時間内に分析・行動を判断する能力。
- 数操作力:数字で考えることができる能力。
私は見やすいようにエクセルでまとめましたが、本書には計算表やレーダーチャートも記載されているので、プリントアウトして使うことができます。

私はこのTOP5を見たとき、今までは意識してこれらが強みだとは思ってなかったけど、確かに普段から何気なくやっていることが多い気がしました。
今分かった能力は、いわばパーツのような感じです。次は、この能力を組み合わせて、才能を武器化します。
②能力の組み合わせで才能を武器化
実際どのように能力を組み合わせて考えればよいか分からないかもなので、この本では能力の組み合わせの例が紹介されています。
ちなみに、私のTOP5の能力だと、以下のような組み合わせです。
こだわり力x継続力=強い信念がある
自分自身の行動にゆるぎない価値観と信念を持ち、確実に進むことができるこだわり力x遂行機能力=完璧と評される
物事の優先順位を決めながらも、秩序正しくすべての計画を実行する時間力x継続力=不屈な人と評される
時間を見つけることがうまく、すべきことを着実にこなすことができる継続力x遂行機能力=着実性がある
時間のかかる課題に対しても、目的に向かって迷うことなく効率よく進める遂行機能力x時間力=手際がよい
誰にでも才能はある。問題はその「原石」をどう見つけて磨くかだ
やるべきことの全貌を、時間軸の中で的確にとらえ、要領よく実行できる
これだけだと「ふーん」としか思わないかもですが、より実用的にするために以下のように考えることもできます。
「聴覚認知力」が高い事務職の人の場合、
- 処理能力も高いと→会議の議事録を率先して作れる。
- 注意力も高いと→ミスをしない人という評価を得られる。
- 数操作力も高いと→数字を多様した書類が作れる。
という感じで、自分というキャラクターが持つ能力をどうかけ合わせるかで、発揮できる能力が多様になります。
重要なことは結果が出るかどうかではない【才能よりも大切】

仕事や勉強ですぐに結果が出ないと、

あぁ…全然結果出せないし、もうやめようかな…
と考えることあるがあるかもしれません。

誰だって時間をムダにはしたくないので、私もこの考えが理解できます。
人生は有限なので、時には諦めることも大事だと思うのは当然です。
才能があれば、全てにおいて結果を出せると考えたことはありませんか?
もちろん結果が出ることも重要ですが、それよりも失敗したり、壁にぶつかっても淡々と挑戦し続けられることが大切だったりします。
例えば、ゲームに1回負けたからといって、それでそのゲームはもうやらないという人は少ないはずです。大抵の人は負けても、引き続きゲームを続けて、次は負けないように工夫してゲームを楽しみます。
同じように、現実でもトライ・アンド・エラーが必要な場面が多くありませんか?
でも、本当は自分に合っていないことに挑戦し続けて時間をムダにしたくないな… 誰だって時間をムダにはしたくないので、私もこの考えが理解できます。
挑戦し続けて、結果がいつまでも出ないのはムリゲーすぎる(T_T)
人生は有限なので、時には諦めることも大事だと思うのは当然です。
いつ、どうやって上手に諦めればよいのか?を解決してくれる方法があります。
それは「WOOP(ウープ)」と呼ばれる方法です。
まとめ:才能は誰にでもある【単に意識してないだけ】

最後に本記事のまとめです。
- 才能は誰にでもあり、意識していないだけ。
- 能力は組み合わせることで武器になる。
- 挑戦し続けることも大切だが、諦め時を見極めるのも大事。
今回ご紹介したとおり、本書にワークに沿っていくとあなたの隠れた才能を見つけだすことができます。
また、本記事で紹介したことに加え、他にも才能の活かし方について詳しく解説されています。
もしあなたが「自分の強み・才能がまだ分からない」「強み・才能をどう活かせばいいのか分からない」と悩んでいるのでれば、本書はオススメですので、ぜひご覧ください。
追伸
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