タイプ別やる気がでない理由&職業一覧【あなたは攻撃型or防御型?】

困るたぬき

仕事とか勉強のやる気が出ないなぁ…
そもそも今の仕事が本当に自分に適しているのかイマイチ分かりません。


今回はこんな悩みに答えていきます。

この記事から得られるメリットは以下の通りです。

本記事から得られるメリット
  • やる気をコントロールでき、仕事や勉強のパフォーマンスが上がる。
  • 自分に合った仕事のやり方がわかる。
  • 自分だけでなく他人のやる気にも影響を与えれるようになる。

今回は「社会心理学者であるハイディ・グラント・ハルバーソン博士の研究」をもとに解説していきます。

ハイディ・グラント・ハルバーソン博士はコロンビア大学モチベーション・サイエンス・センターの副所長でもあり、人間のやる気やモチベーションに関して研究されている方です。

タイプ別やる気がでない理由&職業一覧【あなたは攻撃型or防御型?】

タイプ別やる気がでない理由&職業一覧【あなたは攻撃型or防御型?】

やる気のタイプ:「攻撃型」か「防御型」とは?

やる気のタイプには、「攻撃型(別名:獲得型)」「防御型(別名:回避型)」の2種類あります。

この二つのタイプは同じ目標を持っていたとしても、その捉え方とアプローチは全く異なります。

攻撃型の場合、報酬や利益に注目する傾向にあり、何かを得たり、達成したいという気持ちからやる気が生じます。対して、防御型の場合、安全や危険に注目する傾向にあり、すでに持っているものを失いたくないという気持ちからやる気が起きます。

大学受験を控える学生さんを例にすると、
志望大学に受かることを夢見るタイプなら、攻撃型。
志望大学に受からなければ親を失望させると心配するタイプなら、防御型。
なので、これまでの人生で重視してきたのが、「達成や称賛を求める」なのか、「義務と責任を果たす」なのかで考えるとざっくりやる気のタイプを判断できます。

攻撃型・防御型の診断テスト

鈴木祐さん著書の「科学的な適職」では、「攻撃型と防御型」のモチベーションタイプは適職探しに役立つ指標として紹介されています。

自分が攻撃型と防御型のどちらかを判断するには、書籍で紹介されている「促進予防焦点尺度」で判定できるので、自分のタイプを知りたい方はぜひやってみましょう。

以下16個の質問に7点満点で回答してもらいます。

1:まったく当てはまらない
2:ほとんど当てはまらない
3:あまり当てはまらない
4:どちらとも言えない
5:やや当てはまる
6:かなり当てはまる
7:非常に当てはまる

①どうやったら自分の目標や希望をかなえられるか、よく想像することがある。
②私はたいてい、悪い出来事を避けることに意識を集中している。
③私はたいてい、将来自分が成し遂げたいことに意識を集中している。
④どうやったら失敗をふせげるかについて、よく考える。
⑤私は、自分の理想を最優先し、自分の希望や願い・大志をかなえようと努力するタイプだと思う。
⑥自分の責任や役割を果たせないのではないかと、よく心配になる。
⑦恐れている悪い出来事が自分にふりかかってくる様子を、よく想像する。
⑧私はたいてい、人生において良い成果をあげることに意識を集中している。
⑨職場(学校)での私は、仕事(学業)で自分の理想をかなえることを目指している。
⑩どうやったら良い成績がとれるかについて、よく考える。
⑪将来どんな人間になりたいかについて、よく考える。
⑫目標とする成績をとれないのではないかと、よく心配になる。
⑬こうなったらいいなと願っていることがかなう様子を、よく想像する。
⑭職場(学校)での私は、仕事(学業)での失敗を避けることを目指している。
⑮自分が将来そうなってしまったら嫌だと思う自分像について、よく考えることがある。
⑯私にとっては、利益を得ることよりも、損失を避けることの方が大事だ。

科学的な適職
上記の質問に回答した後、すべての点数を以下のように足し合わせて、点数が高いほうで自分のやる気のタイプを判断できます。

タイプ別点数の集計は以下のとおり:
攻撃型:1、3、5、8、9、10、11、13
防御型:2、4、6、7、12、14、15、16
tanuki

このテストを受ける前から、なんとなく分かっていたのですが、私はバリバリの防御型でした。次は攻撃型・防御型にそれぞれおすすめされる職業について紹介します。

攻撃型・防御型のおすすめ職業

攻撃型・防御型のおすすめ職業とは、「それぞれのタイプが持つ特徴を活かせる職業」のことになります。

攻撃型・防御型の仕事に関係する特徴を挙げると以下のとおりです。

攻撃型は、
  • 仕事が早い。
  • 多くの選択肢を考え、ブレインストーミングが得意。
  • 新しいチャンスに積極的。
  • 楽観主義者
  • 最良のシナリオだけを計画する。
  • ポジティブなフィードバックを求め、それがないと元気がなくなる。

防御型は、
  • ゆっくり、じっくりと仕事をする。
  • 正確を追求する傾向がある。
  • 最悪の事態を想定している。
  • 納期が短い仕事がストレスになる。
  • 試行錯誤にこだわる。
  • 褒められたり、楽観視されるのが苦手。
このことから、攻撃型・防御型それぞれに合う可能性が高い職業例は以下のようになります。

攻撃型・防御型に適した職業例

攻撃型に合う職業は、

  • コンサルタント
  • アーティスト
  • テクノロジー系
  • ソーシャルメディア系
  • コピーライター

防御型に合う職業は、

  • 事務員
  • 技術者
  • 経理係
  • データアナリスト
  • 弁護士
また、このタイプ別の適職判断は働く業界を考えるときにも有用でして、攻撃型は動きが早く、変化の激しい業界、防御型は慎重さが求められる業界が望ましいとされています。

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上でも紹介した「科学的な適職」によると、多くの人は無意識で自分のモチベーションに気づいており、意識せずともタイプに合わせた職業を選ぶ傾向にあるようです。
必ずしも上記の職業を選ばないといけないというわけではないですが、自分のタイプを発揮できる職業を選べると、自分と仕事のミスマッチは減るはずです。


2つのタイプの特徴を整理するために、一度ここでそれぞれの詳細をまとめてみたので、以下の表をご覧ください。
攻撃型(獲得型)防御型(回避型)
特徴・勝つためにがんばる
・楽観的
・負けないためにがんばる
・悲観的
仕事に求めるもの・達成感
・獲得
→最大限の利益と最小限の機会損失(チャンスを見逃さない)
・安定感
・安心感
→損失を最小限に抑え、今もっている資源の減少を避ける
動機づけ・称賛を得ること・批判を避けること
傾向・見切りをつけるのが早すぎる
・多くのことに手を出しがち
・仕事を先延ばしにしがち
・いつまでも続けている
・やり始めたことは最後までやろうとする
(途中でやめたり、考えを変えたりするのが苦手)
・最初から時間を多めに見積もり、期限までに仕事を完了できるようにする
やる気の要素・情熱
・何かに向かって突き進むもの
→肯定的なフィードバックやうまくいったという確信や称賛によりさらに高められる
・自衛
・どこかに危険がないかをいつも気にしている
→否定的なフィードバックや自省、批判などによりさらに強まる
やる気が下がる原因・自分の能力に疑問を持つ
・物事が停滞している時
・過大な信頼を寄せられる
・大げさな称賛
抽象的または具体的・実験的かつ抽象的に考える
・ブレインストーミングでさまざまな意見を戦わせる
・目標に向かってあらゆる選択肢や可能性を考える
・多くのアイデアを出してそれらを組み合わせたり、情報を活用したりすること
・分析的、個別的、具体的な議論
・細部に目が行き、何が問題なのか、何をすべきかを細かいところまでよく覚えている
スピードまたは正確さ・スピード重視・正確さ重視
短距離向きまたは長距離向き・結果が見えやすいことには特にエネルギッシュに情熱的に力を傾ける
→短距離走者
・現状を維持するために細かな気配りと粘り強さで取り組み、長期にわたって力を発揮
→長距離走者
スキルの身につけ方・オンザジョブトレーニング(OJT)
→いろいろなことを体験しながら成長していくのが性に合っている
・うまくいっていて成長していると頻繁に確認してあげること
・「何でも試してやれ」と考えるタイプなので、ミスをして怯まない
・励ましの言葉を頻繁にかけるとよい
・実際に取り掛かる前に入念な準備が必要
→どんな仕事なのかをよく説明してあげるとよい
・スロースターターだが、やることはしっかりとしている
・励ましの言葉は必要ない。代わりに正直なフィードバックを頻繁にしてあげる
力を発揮する場1.よく褒めてポジティブで楽天的な環境を整える
2.目標をはっきりと持たせる
3.アイデアを自由に出させる
4.彼らは何でも早く片付けたいと思っていることを忘れない
5.大きな絵(可能性)を描く
6.決断するときにはプラス面を考えさせる
1.建設的な批判と悲観主義でアプローチする
2.何を得るかより何を避けるべきかをはっきりさせる
3.出されたアイデアを分析し、評価をしてもらう
4.じっくりと仕事に取り組めるようにする
5.具体的な指示を与える
6.決断するときにはマイナス面を考えさせる
(参照:やる気が上がる8つのスイッチ)

やる気のタイプは仕事のパフォーマンスに密接に関係する

やる気のタイプは仕事のパフォーマンスに密接に関係する

「攻撃型」か「防御型」かどうかは、仕事のパフォーマンスアップに効果があることが主にコロンビア大学などの研究で証明されています。

例えば、

2012年にミシガン州立大学で行われた研究では、「攻撃型」と「防御型」のタイプ分けを行うことにより、職場での仕事に対する満足度や仕事への取り組み方などを予測できることが報告されています。

つまり、この研究データからわかるのは、それぞれのタイプに合った働き方をしたほうが能力を発揮しやすく、結果的に仕事の満足度も高まるということです。

繰り返しになりますが、自分に合った仕事の進め方や満足できる仕事に就くためには、まずは自分のやる気のタイプをはっきりさせるのが良いでしょう。

【補足】あなたが内向型の場合

防御型と内向型の特徴には、似ている部分が多々あります。


内向型に合う適職について以下の記事で解説していますので、もしあなたが内向型で仕事選びに悩んでいるのであれば、ぜひご覧ください。
»【内向型にオススメの適職15選】

もし、あなたが内向型か外向型かまだよく分からない場合には、簡単に診断できるテストがありますので、以下の記事からどうぞ。
»【内向型と外向型の違いを解説】

攻撃型・防御型の理解は対人関係にも役立つ

攻撃型・防御型の理解は対人関係にも役立つ

逆の思考を持つ2つのやる気タイプを理解するメリットは大きいです。

なぜなら、異なる2つのタイプを理解することにより、相手がなぜ自分と同じ考えを持たないのかを巡って、不要な言い争いを避けることができるからです。

例えば、仕事を依頼する場合、

相手が攻撃型であれば、「達成したときの報酬」を意識してもらうように伝える、相手が防御型であれば、「失敗したときの損失」を意識してもらうように伝えると効果的。

どちらが正しく、どちらがより良いという話ではなく、両方のタイプを理解して、相手に合ったアプローチを使うことが最善ということです。

まとめ:自分に合ったやる気のタイプに従うことで自分を120%活かせる

まとめ:自分に合ったやる気のタイプに従うことで自分を120%活かせる
本記事のまとめ
  • やる気のタイプには【攻撃型】と【防御型】の2タイプがある。
  • 【攻撃型の特徴】
    • 楽観的
    • 達成感が欲しい
    • 称賛を得たい
    • スピード重視
    • 短距離走向き
    • 抽象的に考える
    • とりあえずやってみる
  • 攻撃型に適した職業例は、
    • コンサルタント
    • アーティスト
    • テクノロジー系
    • ソーシャルメディア系
    • コピーライター
  • 【防御型の特徴】
    • 悲観的
    • 安定感が欲しい
    • 批判を避けたい
    • 正確さ重視
    • 長距離走向き
    • 具体的に考える
    • まずは入念な準備が必要
  • 防御型に適した職業例は、
    • 事務員
    • 技術者
    • 経理係
    • データアナリスト
    • 弁護士
  • あなただけでなく、周りの人のタイプを理解することで、より建設的に目標に向かうことが効率的になる。

タイプ別診断で、攻撃型または防御型と判定が出たとしても、状況や仕事によって攻撃型の要素が出てきたり、防御型の要素が出てきたりということもあります。

まずは自分のタイプを把握して、タイプに合ったやる気の出し方、パフォーマンスの高め方を身につけるのが大事ですね。攻撃型・防御型について、より深く学びたい方は以下の本がおすすめですので、興味がある方はぜひご覧ください。


tanuki

「やるきが上がる8つのスイッチ」は、攻撃型・防御型が力を発揮するための場の作り方、成功するために欠かせないマインドセットについても学びたい方におすすめです。


tanuki

「やってのける」は、攻撃型・防御型のこどもへの接し方、目標を達成するための科学的なアプローチについて学びたい方におすすめです。


tanuki

「科学的な適職」は、攻撃型・防御型の仕事に対するアプローチに関して書かれています。科学的根拠にもとづいて適職を探したい方におすすめの本です。