
「仕事で多数の人と関わるのは、ちょっとしんどい…」
「一人リラックスした環境で黙々と仕事がしたい…出来れば自宅で。」
なんて考えている内向型のあなた。
私もかなり内向型なので、その気持ちとてもよく分かります。
内向型だからと言って、別に人嫌いというわけではない。
だけど、人と会ったり、外出すると、どっと疲れてしまう。
実際私は、一日体力が持たないことに疑問を持ち、
「自分はどこかおかしいのでは?」
と悩んだこともありました。
色々調べて、結局分かったことは、
私が「内向型」であり、外部の刺激に弱く、そのせいで疲れやすいということだったのです。
内向型だと認識した後は働き方の改善に努め、
現在では自分の内向型の特性を理解しているので、以前より大幅に働きやすくなりました。
この経験を踏まえ、今回は、
「内向型人間が最高のパフォーマンスを発揮できる働き方」
について共有したいと思います。
目次
内向型が組織で働くのに合わない理由
「会社組織というのは外向型人間のためにあるのでは?」
と思うくらい、多くの人がいる職場では色々な「ノイズ」が飛び交っています。
- 上司に呼び出されたり
- 同僚から話しかけられたり
- 電話が鳴ったり
など。
対応するその都度、集中力が切れ、
もう一度集中して作業に戻るのに時間がかかるなんてことは、
内向型人間にとっては結構な頻度で起こります。
このように一度作業をさえぎられると、
じっくりと仕事に取り組みたい内向型にとっては、中々仕事が進まないことも…
さらに、深く狭い人間関係を好む内向型人間も多いため、大人数との人付き合いが苦手だったりします。
飲み会なんて地獄と感じます。笑
会社だけでなく、組織や集団に属していると、
声の大きい外向型人間ばかりが目立つので、集団というのは外向型人間が活躍する場なのだと感じる場面は多いです。
もちろん内向型人間が必要ではない、という意味ではありません。
ただ、内向型人間は自分から発信することが苦手ですので、成果は目立ちにくいですし、
そもそも会社のようなノイズが多い環境では、内向型人間が好む働き方が実現しづらいことも事実です。
私が以前いた職場では、日中は色々なノイズにより、自分の仕事が進まなかったので、
ようやく本気で仕事に取り掛かるのは、
人が帰って少なくなる勤務時間以降から深夜にかけてでした。
内向型人間の強みを理解し、発揮する
人間みんな内向型と外向型の両方の側面をもっており、
内向型の性質100%、外向型の性質0%などというわけではないんですね。
「内向型と外向型のどちらがより強く出ているのか?」
ということになります。
自分の特性を理解していない内向型人間は、活動的な外向型に憧れることもしばしばあると思います。
ですが、内向型と外向型では根本的に遺伝子や脳の仕組みが異なるので、
「内向型が外向型になれるのか?」というとほぼ不可能です。
なので、なれないものになろうとするより、
むしろ内向型の強みを最大限に活かしていけばいいのです。
活発な外向型に比べ、内向型は地味に思えるかもしれませんが、もちろん内向型にも仕事で活躍できる強みがあります。
フリーランスやリモートワークで発揮できる内向型の強みを、いくつか紹介しますね。
高い集中力と辛抱強さ
内向型人間は、興味のあること、好きなことにはとことん没頭します。
内向型の場合、モチベーションとなるものが、
外部的な要因(地位や名誉など)である外側に求めるものではなく、
内部的な要因(興味や好奇心など)である内側から湧いてくるものなので、
周りに影響されず、黙々とゴールに向かってコツコツ進んでいきます。
なので、ちょっとしたことでは断念せず、最後までやり切る忍耐力を持っています。
深い思考力
内向型人間の方には、常に何かを考えている人が多いかと思います。
そして、情報を慎重に吟味し、処理するため高い集中力と忍耐力を持って、
自分なりの理論をもとに客観的に分析していきます。
なにより、内向型人間は本質的なことにアプローチしていこうとするので、
自動的に考えが深くなっていくのですね。
優れたヒアリング能力
内向型人間のイメージとして、人との会話が苦手な印象があるかと思いますが、
実際には、
「大人数との会話」
「雑談などの中身のない会話」
は苦痛になり、あまり話さなくなるので、聞き役に徹します。
逆に、
「1~3人程度の少人数での会話」
「中身がある本質的な会話」
は好きだったりしますので、
必ずしも会話が苦手というわけではないのですね。
例えば、1対1での会話だと、
好きなジャンルであれば、ノンストップで喋ったりもしますし、
はっきりとした中身のある会話であれば、積極的に参加することもします。
また、内向型人間は相手の話を聞くことが得意で、
きちんと相手のことを考えて返答するので、この特性は「ヒアリング」として活かすことができます。
世の多くの人は自分の話を聞いてほしいので、
聞いてくれる人がいるというのは、こういう話したい人が多い世の中には貴重な存在なのです。
ヒアリングで相手の悩みを聞き、それに加え「質問力」があれば、
相手のニーズを探り当てることができるので、
そこから信頼関係を築き、仕事に繋げることだってできます。
内向型の強みを最大限に発揮できる働き方
内向型人間は、なるべく人との関わりが必要ない、一人で黙々と作業できる空間を好みます。
なので、もうお分かりかと思いますが、
内向型人間にとって最大限にパフォーマンスを発揮できる環境とは、
「一人黙々と、リラックスして仕事をすることができる空間」
のことを指します。
多くの場合、それは自宅だったり、
他にも、居心地が良いカフェや図書館だったりと、
「静かで、誰にも干渉されない場所」
です。
そして、現代はインターネットの発達により、
実際に会社にいなくても働くことは可能になりました。
例えば、リモートワーク。
リモートワークは、社員として雇用されつつ、出社せずに仕事ができる働き方です。
リモートワークOKの条件で募集している企業は意外と多く、
Web系やIT系の会社はリモートワークの採用が進んでいます。
社員として働き、収入の安定性を望み、自宅で黙々と仕事をしたい内向型人間には、
リモートワークは良い解決策です。
他の例としては、フリーランス。
リモートワークと同様、自分が好きな場所で仕事ができますし、他の社員と関わることもないので、
フリーランスのほうが、より一人で独立した働き方になります。
内向型人間に向いているフリーランスといえば、
- Web系、IT系(ウェブエンジニア、ウェブデザイナー、デジタルマーケター)
- ライター、ブロガー
- アフィリエイター
などなど。
基本的にパソコンをカタカタする仕事だと、
最低限の人間関係で、黙々と作業に打ち込む内向型人間には良いかと思います。
フリーランスといえば、営業や交渉も自分一人でやり、自分で仕事をとらないといけないイメージがあります。
会社では、与えられた仕事をこなせば、給料として毎月自動的にお金を頂いていたけど、
フリーランスになると、仕事を自分で取りにいく必要があります。
そして、それは話し下手な内向型人間にとっては、ハードルが高く感じるのですね。
ですが、「フリーランス向けの求人サイト」や「クラウドソーシング」を利用すれば、
営業や交渉せずとも仕事を頂くことができます。
または、自分を売り込むツールとしてブログを活用することもできます。
ブログにはその人の個性が出ますので、仕事の案件を応募する際に、自分が運営しているブログのURLを貼っておけば、
わざわざ一から自分で説明しなくても、ブログがあなたの代わりにプレゼンしてくれるということです。
ブログという場所に自分のスキルや経験、学んだことをアウトプットしておけば、
クライアントに”あなたという商品”がどういうものかというのを知ってもらえますよね。
こんなに色んなことがインターネットで解決できる現代は、
内向型人間が活躍できるチャンスが広がっている、としみじみ感じます。
会社とは人の集まりです。
自分の努力だけでなく、社内政治や周囲の人間、環境によって、キャリアが左右されます。
そういうしがらみから離れて、のびのび行きたい内向型は、
会社に頼られず自分で食べていけるスキルや経験を積み、
独立することは「内向型人間として自分らしく生きる」選択肢だと思います。
今は昔よりテクノロジーが発展しているので、パソコン一つでできる仕事も多く、
職業も多様化しているので、そういう選択も可能なんですよね。
まとめ
内向型が最大限にパフォーマンスを発揮するには、
- 一人で黙々と作業できる空間
- 不要な人付き合いをあまり必要としないワークスタイル
- 内向型である自分を変える必要のない環境
- 内向型である強みを活用
これらの要因を踏まえて、改善できるところは試してみる。
トライ・アンド・エラーで徐々に自分に合った働き方を実現していくことが大切になっていきますね。
場合によっては、転職や大きな環境の変化が必要になってくるかもしれません。
ですが、あなたの人生を創造できるのはあなた自身しかいませんので、
それも選択肢のうちの一つになると思います。
私の人生を変えられるのは私だけ。誰も私のためにそんなことやってくれないわ。
キャロル・バーネット(アメリカの女優)