生きづらい世の中から脱出する方法【原因:恥の感情】
tanuki

「たまに精神的にしんどいな…とか、生きづらいと感じる場面にぶち当たるけど、その原因ってそもそもなんだろう?」と疑問に思ったのがきっかけで、以下の本を見つけました。


タイトルの通り、「生きづらさの原因は恥の感情にあります」ということが分かりやすく解説されている本です。

たまに精神的にしんどくなってしまう私のような人間にとって、役に立つ知識だったので、本書から学んだことを大きく分けて3つをご紹介します。

本記事の内容
  • 恥が生きづらさにつながる理由
  • 恥の良い影響と悪い影響
  • 恥を克服する方法
tanuki

この本を読んだおかげで、自分の中にもあった恥の感情と向き合い、生きづらさを減らすスキルを学べたことは良い収穫でした。

恥が生きづらさにつながる理由

恥が生きづらさにつながる理由
タイトルにもあるように、この本の一番大事な結論として、「恥の感情が生きづらさをもたらす」ということです。

そもそもこの「恥」はどんな感情かといいますと、本書では以下のように書かれています。

「恥」は基本的に、自己イメージを守るための、そして仲間の輪に属するための、警告の感情です。

恥(シェイム)…生きづらさの根っこにあるもの

他人との関係の中で起きる自意識感情。社会生活をする霊長類に共通して持っている感情。

恥(シェイム)…生きづらさの根っこにあるもの
私たちヒトは生存に必要な機能として、「喜び」「悲しみ」「怒り」などの感情を持っていますが、「恥」も生存の必要な感情の一つということですね。

ですが、うまく機能できないと、もっとも厄介になるのがこの恥という感情。

恥が生きづらさにつながる仕組みは単純でして、恥の感情は我々に「~すべき」「~しなくては」という「べき思考」をもたらすことが理由です。

例えば、
「男は強くなければならない。男は簡単に涙を見せてはいけない。」と両親から言われ育ったとします。
嫌なことが原因でふと涙したことで、「あそこでは我慢すべきだったのに、なんで自分は泣いてしまったんだろう…」と恥ずかしく思い、自分を責めてしまう。
結果、「男はこうあらねばならない」という意識が強くなっていき、自分や他人を縛り付ける心の鎖になってしまう。

という感じで、これはあくまでも例ですが、過度の恥の感情は「~でなければ」という規範意識が強くなってしまうのです。

恥の悪い影響と良い影響

恥の悪い影響と良い影響
上で説明したように、行き過ぎた恥の感情を持ってしまうと、結果的に自己肯定感を下げたり、自分を卑下するようになってしまいます。

また、「べき思考」が行き過ぎることで、裁く思考が強くなり、自分や他人を追い詰めてしまうようになります。

恥の悪い影響
  • 自己肯定感の低下。
  • ルールに反する者(自分や他人)を裁きたくなる。
ですが、他の感情と同じように、恥の感情も良い影響をもたらすことがあります。

軽いレベルの恥はむしろ健康的というのです。なぜなら、恥は行動を律して規範やルールを守らせる働きがあるからです。

例えば、
自分がルールを間違えてしまった。
「あ、やばい。間違えちゃった。」と内面から恥の感情がわき起こる。
次からは同じ間違いをしないように注意する。
という感じで、社会生活をする上で、軽い恥の感情は私たちにルールや規律を守もらせる効果があります。

もちろん社会には不必要なルールがあるかもですが、ヒトは社会的な動物なので、ある程度ルールを守ることで全体的にうまく共存できるようになっています。

恥の良い影響
  • 行動を律して、ルールを守れるようにする。

恥を克服する方法

恥を克服する方法
適度な恥には良い側面があることは分かりましたが、やはり行き過ぎる恥の感情は人生に困難を与えることも事実です。

そこで、本書で紹介されていた恥を克服する方法の中でも印象的なものを紹介したいと思います。

恥を認める

大前提として、まずは「自分が感じている恥の感情を認める」です。

無理に恥の感情を無視しようとしても、結局もやもやした気分がつきまとってしまうことになります。

場合によっては、反芻思考が止まらなくなってしまい、さらに気分が落ち込んでしまうことになるでしょう。

なので、まず初めにやることとして、恥の感情がわき起こっていると感じたら、素直にそれを認めてあげることです。

まずは認めて、それから向き合い、次の対策に進みましょう。

自分を優しく応援

人生で全てが順風満帆という人は少ないでしょう。うまくいくこともあれば、いかないこともあるはずです。

何かに失敗したとしても、自分を責めるのではなく、温かい態度で自分自身に寄り添ってあげましょう。

例えば、
  • 人間だれだって間違えることはあるさ。
  • 失敗したけど、自分は精一杯やったよ。
  • 結果はダメだったかもだけど、次があるから切り替えて進もう。
というように、自分自身を優しく応援してあげることで恥の感情が悪化することを防ぐことができます。

たとえ、自分のせいで他人に迷惑とかけたとして、それを全て自分のせいだと責め続けても、恥の感情に圧倒されるだけで、事実に向き合うことができません。

これはただ自分を甘やかすという意味ではありません。心の中でもうひとりの自分が自分自身に寄り添い、優しく応援してあげるイメージです。

この考え方は「セルフ・コンパッション」に通じるものがあります。もしセルフ・コンパッションについて詳しく学びたい方は以下の書籍がオススメですので、よければ参考にしてみてください。

「今ここ」に集中

恥の感情が長く心にあると、「こんなこと言ったら相手にどう思われるだろう…」と現実に起きていないことに対して不安を抱きやすくなります。

起こっていないことに対して不安を感じることで、その不安の対処に脳のリソースが消費されてしまいます。

結果、現実に起きている本当の問題に対処する脳のリソースが足りなくなってしまうのです。

なので、心を今ここに戻すために、

  • 深呼吸してみる
  • 周りから聞こえる音、見えるものを確認
  • 触れているものの感触を感じる
など、自分の心を「今ここ」に戻す作業が大切になります。

これは「マインドフルネス」に通じる考え方ですね。

私のような反芻思考がよくわき起こりやすい人間にとっては大切な考え方なので、マインドフルネスは常に意識しておきたいです。

まとめ

まとめ
最後に本記事のまとめです。

本記事のまとめ
  • 恥が生きづらさにつながる理由
    • 過度の「べき思考」が生まれ、自分や他人を縛り付けてしまうから。
  • 恥の悪い影響
    • 自己肯定感の低下。
    • 規律を守らない人を裁こうと思ってしまう。
  • 恥の良い影響
    • 社会生活を送るうえで大切なルールを守らせる。
  • 恥を克服する方法
    • 恥の感情を認める。
    • 自分を優しく応援する(セルフ・コンパッション)
    • 今ここに集中する(マインドフルネス)
今回ご紹介した内容の他にも本書では、
  • 罪悪感と恥の違い
  • 恥の感情が起きる原因
  • 一見恥のようではなさそうだけど、実は恥の一種である隠された恥について
  • 過度の恥が原因で起こった障害や病気を乗り越えた方たちの体験談
など、メンタルケアには欠かせない内容が書かれており、参考になる点や気付きが多かったです。

恥の感情を正しく理解するだけでもメリットはあるので、興味がある方はぜひ本書を読んでみてください。