「頼み事を断られるのが怖い…」と思う理由とその解決法
この記事はこんな人にオススメ

✔頼み事ができない
✔頼み事を断られるのが怖い

本記事を読むメリット

✔頼み事が怖くなくなる理由が分かる
✔快く頼みを聞いてもらえるための4つのポイントが分かる

今回ご紹介する内容は、コーネル大学で心理学専門とするヴァネッサ・ボーンズ博士の論説です。

この論説はハーバードビジネスレビュー誌に搭載されたものになります。

結論は「あなたが思っている以上に相手はあなたの頼み事を聞いてくれますよ」という内容です。

あなたが思っている以上に人は頼み事を聞いてくれる

ここである実験をご紹介します。

実験内容

参加者には頼み事をする前に断られるであろう回数を予想してもらい、実際に断られた回数を数える。

実験結果は以下の通りになりました。

日本語に訳しますと、以下の通りです。

Predicted(予想)Actual(実際)
1.Lend a cell phone(携帯を貸す)10.16.2
2.Fill out a questionnaire(質問表に記入)10.44.3
3.Deface a library book(図書館の本を汚す)11.55.8
表の数字は平均回数になります

例えば「携帯を貸す」という頼み事ですと、予想した断られる回数が平均で約10回。

ですが、実際に断られた回数が平均で約6回。

つまりこの実験から分かるように、思っている以上に人は頼み事を引き受けてくれるということです。しかもあなたが思っているよりも約2倍の確率で。

職場での頼み事はどうなのか?

では、「これが職場ではどうなのか?」ましてや、「部下から上司への頼み事ではどうなの?」ということを調べた実験もあります。

ニューヨーク大学のフランシス・ミリケンと2人の同僚が行った調査です。

調査内容

とある企業40人の従業員の大多数が業務の改善や倫理などの問題について懸念を持っているが、これらの問題について上司には話していないとのこと。理由としては、「たかが従業員が問題を提起したところで何も変わらない」と考えているからだそうです。

調査の末に分かった結論は、「上司と部下の関係にあったとしても、部下からの頼み事を上司は引き受けてくれる確率はあなたが思っている以上に高い」ということです。


理由としては、上司は部下に尊敬されるかどうかを気にしますし、断ったことで部下を失望させると罪悪感や恥ずかしさを感じるからです。

つまり、頼み事を引き受けてくれるというのは、立場に関係なくすべての人間関係に働く力学ということになります。

誰だって頼み事を断って悪く思われたくないから、「イエス」と答えたいという心理が働くのです。

頼みを引き受けた人からの怒りや恨みについて

たぬき

「頼みを断った時の罪悪感を利用されて頼み事をしてきたのでは。。。?」と相手は考え、自分が頼み事をしてきたことに対して、相手は怒りや恨みがあるのでは?

このように考える人もいるかもしれません。

ですが、今回の論説では「一般的にはそのようなことは起きない」と言っています。

なぜなら、頼み事を受け入れた人は無意識のうちに自分の行動を正当化しようとするからです。

つまり、「この人の頼みを引き受けたということは、自分がこの人が好きなのだ」と暗黙の思考プロセスが働くのです。

そのため、頼み事に応じた人は怒りや恨みを感じるよりも、頼み事を引き受けた人に好意を持っていると感じてしまうということです。

実際、「誰かとの確執をスムーズに取り除くためには、頼み事をすると良い」という研究結果が出ているくらいです。

上手に頼み事をするための4つのポイント

今回のご紹介した実験や調査を踏まえて、ヴァネッサ・ボーンズ博士が実用的な頼み方を以下の4つのポイントにまとめています。

  1. とりあえず頼む
    最も犯してしまいがちな間違いとして、何かをお願いする前に自分で自分自身を精神的に追い込んでしまうことです。

    相手が断るかどうかは聞いてみないと分からないので、とりあえず頼んでみましょうということですね。

    上のデータで示した通り、あなたが思っているよりも高い確率で頼み事を引き受けてくれるはずです。

  2. 直接的に頼む
    頼み事をする時によくある間違いは、遠回しにお願い事をすることです。

    遠回しにお願い事をすることは礼儀正しいと考えるので、相手が頼み事を引き受けてくれる可能性が高いと考えます。

    しかし、今回の研究で分かったことは、直接的に頼み事をするほうが相手も積極的に反応してくれることが分かっています。

    確かに、遠回しに頼み事を言われたとしても、お願いされたほうは何を頼まれたのかはっきりと分からなかったりします。

    また、「そんなに遠回しに何かをお願いしてくるなんて、何か裏があるのでは。。。?」と変に警戒してしまうのは私だけでしょうか?笑

  3. 何度か頼んで見る
    頼み事をする人の思い込みとして、以前に断られた人にはもう一度頼んではいけないということです。

    一度断った人は、もう一度頼んだとしても断るだろうと考えますよね。

    ですが、今回の研究によると、一度断った人はその時断ったことに罪悪感を感じて、その後の頼み事に「イエス」と答える傾向が強くなることが分かっています。

  4. お返しは必要ない
    私たちはお願い事を引き受けてくれた相手に何かお返しをしなければならないと考えがちです。

    しかし、今回の研究によると、無償で頼み事に応じる可能性が高いということが分かっています。

    理由は、誰かを助けるために何かができることは人にとって本来気分がいいからです。

まとめ

最後に本記事のまとめになります。

本記事の内容まとめ

✔あなたが思っているよりも、意外と相手は頼み事を引き受けてくれる
✔頼み事を引き受けるというのは、職場での立場に関係なく働く力学
✔頼み事をする時には、4つのポイント(とりあえず頼む、直接的に頼む、何度か頼んでみる、お返しは必要ない)を意識する

あなたが頼み事が苦手で、あなたが誰かに頼み事をしなければならない場合には、ぜひ今回ご紹介したことを意識してみてください。

また、今回の内容にオススメな本をご紹介しますので、さらに深く学びたい場合には下のリンクからどうぞ。